登山の必需品といえば、レインウェア。ということで、初めて山を登る前に購入したものが2つあり、それが靴とレインウェアでした。
靴は別記事に書いた通り、石井スポーツでアドバイスをもらいながら選んだのですが、レインウェアはネットで購入しました。先に購入したものを貼っておきます。
商品名:ボーダーヘリーレインスーツ HOE12101 シルバー
ブランド:HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)
店:Amazon
価格:¥13,221
突然ですが、登山用品って結構お高いじゃないですか。登山を始めてみようと決めたものの、続くかもわからない趣味に最初から大金をつぎ込むのは躊躇いませんか?私は躊躇いました。
靴は必要経費と割り切って購入したものの、レインウェアにいくらかけるのか、これは悩ましい問題でした。
Amazonで「レインウェア 登山」と検索をかければ、上下で2千円台からの聞いたことないブランド(きっと中華品)から、アウトドアブランド品のジャケットだけで2~3万円がでてくるわけです。
安くあげたいとはいえ、レインウェアはいざという時に役に立たねば大変なことになってしまう気がするので、一定の性能は求めたいとは思うのです。ここで、レインウェアの性能とはなんぞやという話になります。
レインウェアには、一般的に耐水圧と透湿性という2つの性能指標があるそうです。
【耐水圧とは】
「耐水圧」とは、生地にしみこもうとする水の力を抑える性能数値。レインウェアの生地が、どれくらいの水圧に対して耐えられる防水性を持っているかを表します。
ブリヂストンスポーツ
例えば、耐水圧20,000mmであれば、生地の上に1cm四方の柱を立て、柱の中に水を入れて20,000mm(20m)までの高さに入れた水の水圧に耐えられるということになります。(JIS規格)
一般的な目安は、下記のようになります。
20,000mm — 嵐
10,000mm — 大雨
2,000mm — 中雨
300mm — 小雨
●傘の耐水圧:250mm程度
●体重75kgの人が濡れた場所に座った時の圧力、約2,000mm
●濡れた場所へ膝まずいている時の圧力、約11,000mm
【透湿性とは】
「透湿度」とは、生地1㎡あたり、24時間で何gの水分を透過した(外に出す)かを示した数値。衣服内の水滴にならない蒸気状態の汗を、生地が透過させる(外に出す)度合いを表します。例えば、透湿度20,000g/㎡/24hであれば、1日(24h)で1平方メートルあたり、20,000g(20kg)の水蒸気の汗を透過する(外に出す)能力があるということになります。
一般的な発汗量の目安(体質や季節によって異なります)
大人安静時で1時間あたり:約50g
軽い運動で1時間あたり:約500g
ランニング等の激しい運動で1時間あたり:約1,000gブリヂストンスポーツ
●透湿度の目安
蒸れにくさ:最低でも5,000g以上、できれば8,000g以上
ベトベトなりにくさ:最低でも10,000g以上、できれば20,000g以上
耐水圧について、登山では20,000mm以上が必要と言われているそうなので、
耐水圧20,000mm以上・透湿性20,000g/㎡/24h以上を目安に、上下セット(価格の都合)のレインウェアを探してみました。
安いものは性能指標が書いていなかったり、書いてあっても足りてなかったりするものですねー。結果候補になったのはミズノかヘリーハンセンでした。定番品らしいです。
Mizuno ベルグテックEX ストームセイバーV レインスーツ or Mizuno ベルグテックEX ストームセイバVI
耐水圧:約30,000mm、透湿性:16,000g/m2/24h
HELLY HANSEN ヘリ―レインスーツ(バリエーションあり。たぶん新旧モデル問題?)
耐水圧:20,000mm、透湿性:15,000g/m2/24h
耐水圧:20,000mm、透湿性:20,000g/m2/24h
耐水圧:40,000mm、透湿性:20,000g/m2/24h
価格は、HELLY HANSENが2000円程度高く、13000円くらいでした。
今Amazonを見るとMizunoの一部サイズ・カラーで1万円を切っているものがあるので、場合はによっては価格差がもっとあるかも。まぁ時価みたいなものですね。
ここまで性能の話をしてきた上であれなんですが、あとは見た目の好みでボーダーヘリ―レインスーツを選びました。ジャケットについては雨の時だけ着るというよりは、防寒具も兼ねてもらおうと思ったので、結構着る頻度が高くなるかもなーと思ったのもありまして。
実際山で使ったことがまだないので、ある程度使ったら使用感も追記したいなと思ってます。今のところ、那須岳登山の翌日が雨だったので、街歩きに使ったところの感想としては、非常に快適でした。
追記(2024/3)
半年近く使った感想を追加。雨・雪で使った機会は、雲取山2日目と蛭ヶ岳1日目ですが、どちらも問題ありませんでした。特に蛭ヶ岳1日目は6時間の山行中ずっと雪・みぞれに降られていました。ジャケットは雨具としてよりも防寒具としての使用機会が多く、気温が氷点下だったり風が強かったりする時の大事な装備になっています。強風のくじゅう連山や北横岳(雪山)登山で活躍。来年はハードシェルを買いたい気はしていますが、よい買い物だったなと満足しています。
白を買ってしまったので、首元に化粧や日焼け止めの色が付着してしまっています。まぁ自分しか気づかない位置だと思うのですが、色は違った方がよかったかもしれない。
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